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国際高品質快適地区の構築を目指し 外国人の方からも助言
06-09

 「国際高品質快適地区」の構築という目標は長寧区に勤務・居住している外国の方々の目にどのように映っているのか。

 「国際高品質快適地区としての鉄骨はもうできている。これからはその骨組みを埋める『コンクリート』が問題になる。この『コンクリート』とはソフトパワーのことだ」。

 このほど長寧区国際高品質快適地区の構築に関する外国人座談会の席上、上海に来て25年も経ち、長寧居住歴20年のノーヨン・レーナ氏がこのように自分の理解と期待を述べた。

 上海の三分の一の外国人が長寧区に居住している。長寧区には、28カ国の駐上海領事館、7000社以上の外資系企業または事務所があり、そして7万人以上の外国人がいる。外資系企業、外国人が最も集中したところから、長寧区は「ミニ国連」とも呼ばれている。現在、同区は、イノベーションによる成長、ダイナミックかつファッショナブルで、住みやすい緑の国際高品質快適地区の構築を目指している。長寧区に居住・勤務している外国の方はどのように「国際高品質快適地区」を見ているのだろうか。

 

「古北まで」と聞いたとたん、難色を見せるタクシー運転手

 「上海に来たばかりのころ、延安高架道路はまだできておらず、黄金城道はなおさらのことだった」とトルコ信託銀行上海事務所首席代表のレーナ氏は流暢な中国語で語り始めた。インフラや施設などのハードの面では、長寧区はすこしも見劣りはしない。したがって、これ以上ハードの面に資金を投じても効果が薄く、ソフトの面で工夫しなければならないと同氏は主張した。

 身近な例をあげると、たとえば、長寧に集中しているショッピングモールはどれを取ってみてもいかにもハイエンドらしいイメージで、ここでトップブランドの腕時計を求めるのは造作もないことだ。しかし、腕時計の電池の交換をしてくれる店はなかなか見つからない。「ショッピングモールかどこかで、小さくてもいいが、様々なサービスをしてくれるところがほしいものだ」と同氏は言う。

 レーナ氏は、交通係ボランティアや市民訪問団のボランティアをした経験がある。彼にすれば、交通秩序の管理は、キャンペーン式にやるものではなく、長期的な態勢が必要だ。さらに、細かいところに工夫をかける必要がある。同氏は虹橋空港でタクシーを捕まえる経験を紹介した。「虹橋空港のタクシー乗り場で待っていたタクシーの運転手さんが、目的地が古北だと聞いた瞬間、嫌そうな顔をする。道のりが短く、あまりお金が入らないからだ。乗客と運転手が共に利益が得られるように、何とかならないものか」と語った。

 

外国人の美容師やコックが学歴のために就労ビザが取れない?

 上海に居住している外国人にとっては、ソフトの面でのサービスといえば、なによりも資格を取るための手続きの簡略化が望ましい。

 駐上海日本国総領事館で総務・政治・経済分野を担当する村島郁代部長の発言によると、上海に4万以上の日本人がおり、その半分近くが長寧区に居住しているという。同区には、日本料理店や日系美容院が集中しており、住み心地のよい地区だ。しかし、外国人就労資格の審査においては、学歴偏重の傾向がある。「古北エリアで働いている日本の美容師や料理職人では、腕がうまいが、大卒でない理由で就労ビザが取れないケースが少なくない」と同部長は課題を述べた。また、日本では幼稚園教員の教育課程はふつう、短大課程だが、上海では四年制大学となっているので、国内基準と国際基準との差が出てくる。

 村島部長の発言に対し、長寧区翁華建副区長は、次のように語った。「地区の発展に有利なものなら、それなりに便宜を図るべきだ。新しい人材政策は、本来国際人材の融通無碍な移動のために制定されたものであり、それによって生じた問題については、整理し、まとめたうえで上級機関に報告する」。

 ミシュラン(中国)投資有限公司の事務局長兼CFOの劉喜麟氏はシンガポール人で、その三女は長寧で生まれた。その時、新生児の娘のビザのために四方を奔走したという。「関連政策に基づくと、出生から30日間以内にすべての手続きを済ませなければならない。一日でも延滞したら、罰金500元を課することになっているそうだ。娘が生まれて、パパとしての喜びをまだ実感しないうちに、もう手続きのためにあちこちを柱回らなければならなくなった。手続きはかなり煩わしいもので、規定期間を少しは延ばしてくれないか」と語った。

 駐上海ハンガリー総領事館で文化と教育分野を担当するゼントマールトニ領事は、子供を受け入れる学校を探すのが面倒だったと言った。電話で聞いたり直接訪問したりして、一軒一軒当たってみないとわからない。「外国籍の学生を受け入れてくれる学校のリストを提供してほしい」と語った。

 これに対し、長寧区教育局姚期氏は、今のところ、ほとんどすべての公立学校が外国籍の子供の受け入れに対応できる。しかし、幼稚園となると、すこし事情が複雑になると回答。「受け入れ学校のリストを作り、定期的に関連情報を公表する」と約束した。

 

国際地区のランドマークは何?

 国際高品質快適地区を目指している長寧区のランドマークは何か。これは外国の方によく聞かれる質問だ。

 「上海に来た友人は、バンドや東方明珠テレビ塔は知っているが、長寧区は知らない」と、ゼントマールトニ領事は自分の経験を語った。長寧にはランドマークのようなところはなく、説明するのが困難だ。ランドマークの点では何か打つ手はないものかと同領事は言う。

 これに対し、劉事務局長は、「上海の生活は7年目を迎えた。長寧と言えば、これといったランドマークは存在しない。外国の小さな町でも、自分なりのシンボルを持っているものだ。長寧としてもランドマークを作るべきだ」と、全く同感だった。

 文化は都市と都市をつなぐ架け橋だ。座談会で、文化におけるソフトパワーを強化すべきだという意見を唱えた外国人が多かった。駐上海ポーランド共和国総領事館で文化・教育事務を担当する倪雅晨(中国語名)氏は、中山公園にあるショパンの彫刻に言及した。「この彫刻は両都市の友好交流における架け橋だ。より多くのポーランド人に長寧を知ってもらいたいなら、この公園で文化交流活動を催したらどうか。ショパン以外にも、他の世界名人を通して、国際都市との距離を縮めてはどうか」とアドバイスをした。

 レーナ氏も、文化の要素、人的要素においてソフトパワーを強化すべきだ、と同調した。「たとえば、長寧を代表するサッカーチームや交響楽団を組んだり、国際バレエ大会を開催したりすることで、この国際地区の魅力を感じてもらったらどうか」と助言。

 「国際高品質快適地区の構築を目指すなら、アイデンティティは確かに重要だ」と、上海社会科学院都市と人工発展研究所の屠啓宇副所長は賛成した。長寧としては、自分のアイデンティティを十分に表現できる何かを作り出さなければならない。長寧には外国人の方が集まっているし、自己をアピールできる国際文化イベントを開催すれば、きっとこの地区の国際的な特色を分かってもらえるだろうとコメントをした。

 

区開発改革委員会の陸浩主任の紹介によれば、長寧は現在、国際高品質快適地区の具体的な基準を作成している。その基準では、経済と関係する項目はわずか10件ぐらいで、文化・サービス・環境に関する基準は60%以上のウエイトを占めているという。「本日は、外国の方々のご意見やアドバイスを聞かせてもらい、大変参考になった。そして、国際高品質快適地区の構築を目指すなら、住みやすい、働きやすい町づくりをしなければならないという理念をいっそう固くした」と上海社会科学院都市と人工発展研究所の鄧智団教授が語った。

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